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SADBE療法について

2024年2月より難治性の円形脱毛症、白斑、尋常性疣贅(ウイルス性のイボ)に対してSADBE療法を導入いたしました。対象となる患者さんは診察の際にもご提案いたしますが、ご興味がありましたらご相談ください。

SADBEとは?
スクアリック酸という自然には存在しない物質の略称(サドベとも呼びます)で、皮膚に塗布することで人工的に接触皮膚炎(かぶれ)を生じさせることができます。

かぶれるものを治療に使うの?
かぶれるのは良くない現象ですが、自然界に存在しないものを使うので実生活上で接触することは少なく、日常での危険性はありません。それを円形脱毛症・白斑、難治性疣贅などの治療として使用されてきた経緯があり、医療で使用する分には安全に使用できる物質です。

かぶれるのが治療になるの?
かぶれることで患部に炎症(えんしょう)を起こすことができます。患部の近くに炎症を起こすことで以下のような効果が期待できます。
・患部にある病原体に対する免疫反応を起こさせる・・・ウイルス製のイボ(疣贅)
・患部に起きている自己免疫のターゲットを患部から逸らさせる・・・円形脱毛症、白斑

※自己免疫って?
通常免疫は外敵(細菌、ウイルスなど)をやっつけて体を守るための働きですが、それが自分の体を攻撃してしまうことで様々な病気(自己免疫疾患)を引き起こすことがあります。

SADBE療法の流れ
・初回は1-2%溶液を体に貼ります。絆創膏でふたをし2日間待ちます。
・かぶれ(感作)が成立するとその部位が赤くなります。
・感作が確認されたら患部に非常に薄めたSADBE溶液を通院で塗っていきます。反応を見ながら濃度を変えることがあります。
・通院の回数は週1回をおすすめしますが、状態により調整します。
・初回の外用は2日間、治療中はその日、患部を濡らさないようにしてください。濡らさなければ入浴は可能です。

治療の注意点
・本来の治療で十分効果が得られない患者さんが対象となる治療です。
・従来の治療も続ける必要(一部)があります。医師の指示に従ってください。
・治療が難しい患者さんが対象のため、効果は100%とは言えません。ご了承ください。
・かぶれに伴う副作用が出ることがあります。それは以下のようなものです。
           ☆ 患部のかゆみ
           ☆ 患部以外にかゆみが広がる(自家感作性皮膚炎)
           ☆ 患部の強い炎症(傷が残ることがある)
           ☆ その他(気になる場合はご相談ください)

 

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